Darjeeling  No10



街を過ぎた辺りからものすごい空転を続けながら這い上がる。
力強くドラフト音が聞こえるもののなかなか近づいてこない。
スピードは10キロちょっとだっちょうに記憶する。









学校の前を空転を抑えつつ、ゆっくりゆっくりと進む。













日本だったら安全上歩道橋が出来てしまう場所だろうか。










そしてこの後悲劇が襲う。
Kursengを出て数キロ進んだ所でアクシデント発生。

幸い追う立場だったので発見できたが、先行していたらまた待ちわびていた場面だ。
もう運転士他車掌ともなじみになっていたので車掌に状況を聞くと、動輪をつなぐロッドの部分のネジが緩んでしまったらしい。
そのネジはダブルナットで留まっていたが、そのナットを回す工具が2本無いのである。
1本の工具で何度も何度も締めようとするのだが空回り「そりゃ無理だよ」俺でもわかる始末。

周りのギャラリーに工具はあるかとか聞いてるけど、「無いねぇ〜」とむなしい答えしか帰った来ない。
そんな中住民が「この先に鍛冶屋があるよ」と。
職員らはその部品を手にしたまま鍛冶屋へ歩いて向かった。
主に事情を話スパナを借り、何とか修理を済ませた。
って言うか、スパナ位積んでおけよって感じ(笑)
結果ここで20〜30分の停車だった。


















しばし職員が目視しながら走る。













Sand man がSLと鼓動をあわせ、線路上に砂をまいていく。













民家の人に断りを入れ、庭先で撮影させていただいた。













もう会えないかと思っていた牛たち。まもなくここを列車が通り過ぎる。













ちょっぴり休憩中の Sand man










17:20分 SONADA st に到着。
ありったけの水を飲み干しすぐに発車。
               

滴る汗と炎

















SONADAの街並みをゆく。

















ヘッドライトが灯っていたなら・・・







twilight time













Steamに乗って。












ダッシュ












蒸気圧いっぱいで力行。
















森林に汽笛が木霊する。
















火の粉を浴びながら。












役者たち。
















すっかり陽が落ちたGhumの街に入るトイトレイン。











Ghum st














Darjeelingを目指しラストスパート。













19:10 Darjeeling 到着。















Darjeelingの街に浮かぶ機関車。















家路












美しきDHR。










想い出のDarjeeling









ひと時の休息。











終業点検をし明日に備える。








また逢える時まで。
おやすみなさい。













お互い生き方は違うが、突然の不運や、己の力ではどうにもならない時もある。

慌てても、急いでも駄目なときはダメ。
置かれた状況を確実に見極め、今出来る最善の方法で道を切り開き
限られた日々を大切に、そして一生懸命働き生きていければ幸せに思う。


またいつか元気な姿で、DHR訪れたい。







インド長編 ・Darjeeling編 END
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