Darjeeling No3
間もなく麓からの1番列車がカルシャン(Kurseng)からDarjeelingまで来るはずなので、撮影をするため街の南部に移動。
予定の時間はとっくに過ぎ、待てど暮らせど予定の列車は現れず、これは運転が無いのか?どうなっているのだろうと不安が増す。
いい加減ニュー・ジャルパイグリ行きのディーゼル機関車牽引の列車がDarjeelingを出発した時間だし。
両側どちらから来ても撮影できる位置に場所を変えようと判断。
すると、10分もしないうちにDarjeeling発の列車が渋滞するトラックの背後を通り過ぎていった orz
被られたのがディーゼルだったので、それほど落ち込むことは無かったものの、ショックは隠せなかった。
足取りは重かったが、乗車する列車の時刻が迫ってきたので、背後からSLがあざ笑いながら来るんじゃないかと気にしつつ駅に戻った。
かなり苦労をして手に入れた Darjeeling から Ghum(グーム)までのチケット
奮発して1ST CALSSを選んでみた。
そしていよいよ乗車予定の車両に乗り込み、Ghum までトイトレインの旅を楽しむはずだったのだが。
車体端のデッキの手すりには細かな彫刻がなされ、現代の車両には無い質感が漂う。
「豪華絢爛」
外観からは想像出来ない美しい車内だ。
車内に入り席を確認し室内を2、3コマ撮影したところで、他の乗客から声をかけられ。
あれれ、ダブルブッキングか?
お互いに席番が同じでおろろしていると、車掌なのか地元のおっチャンなのか、私たちの切符を手に取り・・・・
判決は下された。
私たちの切符は先ほど発車した、ニュー・ジャルパイグリ行き列車の切符だったようだ。
ホームに出てがっかりしていると
先ほどのおじさんにちょっとこっちへ来いと言われ、窓口に連れて行かれた。
さっき切符を買った出札窓口の中におじさんが入り、何か問答をしてくれている。
自分はもう列車にさえ乗れないのかと、半ばあきらめていたが
2等で良いなら、次の列車に乗って行くがいい♪と言われ
気分を取り直し、庶民風のビニールシート椅子で 「 Ghum 」へ向かうことになった。
※車内の写真が見当たらないので発見次第追加致します。
バタバタと飛び乗り、状況が良くわからないまま発車となった。
列車は10:30 ほぼ定時に出発したようだ。
どんだけよく燃えるのかはわからないが、車内は火気厳禁のようだ。
Darjeelingでは犬が多く、猫は1度しか見かけなかった。
軒先をかすめながら進むトイトレイン。
デッキはもちろん開放。
小刻みに、そして力強いドラフトを奏でながら、Ghumへ向かう。
そして気づけば装飾が素敵な779号機(HIMALAYAN
BIRD)だった。
「ピョッ〜ピヨォ〜〜ピョッ〜ピヨォ〜」
汽笛が鳴り響く。
右に左にうねる線路。
また時々に現れる動くシケイン!まったくよくぶつからないものだ。
後部には荷物兼車掌車が連結される。
ようやく街中を抜け快調に進む・・・
はずは無かった(笑)
給水中のワンシーン。
結局ここで10分位の小休止。
・・・・・ガガッガァァ〜と何も無い道の真ん中で列車は停車。
?
何だ何だ、何が起きたんだ?
降りていも良いのかわからずも、車両から降りて機関車を見ると
何と給水をしているではないか!
山の斜面にレンガで水をせき止めただけの施設に、口があんぐり。
しかし、今始発駅から出てきたばかりなのに、何で給水をしておかないんだろう?
まったく理解に苦しむ作業だ。
乗客は誰一人「何してんだ!」「早くしろよ」などと顔色を変える人など一人も居ない。
作業もいたってマイペース♪
だんだんこのペースに慣らされていく自分に笑いがこぼれた瞬間でもあった。
売店も何か懐かしい光景。
いよいよ見せ場のバタシアループ。
名物のようなものだが、ただ乗りする人たちを始めてみた☆
勾配がきつく列車のスピードも落ちているため軽がると乗り込むオッサン達。
が、しかし!
ぎょえ〜そこは・・・そこは・・・
ヤバイんじゃないのって!ドス・・・・ズザズザズザ・・・・
デッキから足をすくわれたものの、そこは生死が掛かっている。
ただただ必死で手を離すことは無かったオッサン(爆)
無事自宅前で下車する図。
サミットを超えるとGhumまであと少し。
車体を右に左に体を揺らしながら進んで行く。
この日は1時間40分かかりGhumに到着。
早いのか、遅いのか、もうどうでも良くなってくる。
短い停車時間を利用し、手際よく炭を落とす機関士。
次は初日後半戦だわん♪
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☆ ☆
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