「 羽越のセリカ ヨーロッパ探検紀行 」 〜 10 〜
食事を済ませ、慌てて荷物を抱えバスに乗り込んだ。
私が最後ではなかったが、バスは間もなく出発。
市街地を抜けると左手に大きなカーブを駆け下りて行く列車が見えた。
短い車輌で1.2.3・・・10両ほどだろうか(車長は12〜3m急カーブ対策か?)
早朝Interlaken Ost駅で撮影していたタイプの列車のようだ。
駅で見たときはパットしない色使いに見えたが
この大地を行く姿を見た瞬間グリーンと肌色の塗装に納得が出来た。
バスはぐんぐんと坂道を駆け上がる。
途中左手に車庫がある駅を見かけた。
シーニゲプラッテ鉄道ヴィルダースヴィル( WILDERSWIL
駅)
見慣れない強者が並んでおり写真を撮りたかったが、ツアー中の身!指をくわえるだけだった。
バスはここから線路と併走。
仲良く山を登る。
つづら折れの坂道を幾度も越え、ようやく山岳鉄道の入口
ラウターブルンネン( LAUTERBRUNNEN )駅に到着。
ここまでは45分くらいだったろうか?
駅前は大きなロータリーも無く(駅舎を撮り忘れた!)のどかな駅だったような・・・
構内は駅という感じではなく、屋根の下にただ列車がいるって感じだった。
私が乗る車両はまだ
セッティング出来ていないようなので
他の列車のサボを撮影する事にした。
その瞬間駅員が駆け寄ってきたので
「ヤバっ」
撮影してはいけなかったのかと
ビビッていたら
サボの行き先が違っていたらしく
パタパタと行き先に合わせてくれた♪
構内のはずれには緑色のチビロコが止まっていた。
車体よりパンタグラフのが大きいんじゃないかと,笑えてしまうかわいい機関車だ。
こんなのが貨物(資材輸送)を牽引しているのかと思うと
やっぱり純粋に「鉄」をしに来たくなる!
乗車する列車は黄色をベースに
緑と赤のラインの入る車両だ。
2等車だろうか?木の椅子でオーソドックスな車内だ。
列車は定刻に出発。
(ベルの音があったか覚えていない)
駅を出ると私達を歓迎するかのように陽がさしてきた。
WBA鉄道(ウェンゲンアルプ鉄道)
電車はグルンド駅でスイッチバック。
ここからは気合いのはいる勾配が続く。
右下に見えるのは先ほどの駅。
絶景の一言!
周遊切符です。
ゆっくりハイキング
などもしてみたいです。
途中幾度かの列車交換をしながら
クライネシャイデック(KLEINE SCHEIDEGG)駅に到着。
標高は2061m。
クライネシャイデック(KLEINE
SCHEIDEGG)駅
こちらのWBA鉄道(ウェンゲンアルプ鉄道)の車輌は
前面に張り出したパンタグラフが素敵♪
松井君のデジサボは♪
グリンデルワルト ( GRINDELWARD )行きと表示。
クライネシャイデックを出発(JB鉄道)
クライネシャイデックを出発すると、箱根登山鉄道並みの勾配を上ってゆく。
( 実際は1000分の250!!! )
こちらが乗車した同タイプの車輌(左)
上の赤い車輌はシートの造りからグレードの高い車輌のようだ。
この鉄道の運行体系は面白く
3編成位の編隊を組み順次登ってゆく形がとられる。
視野を前に(下の写真)、後ろに(上の赤い車輌)やると
このように見える。
途中トンネル内には二つのビューポイントがあり
列車交換を兼ねた間合いを利用し降車が可能だ。
またトンネル内にある駅は
アイガーヴァンド(2865m)そして
2つ目の駅はアイスメア(3160m)となる。
アイスメアでは氷河に覆われた
ダイナミックな絶景を見ることができる。
余談だがユングフラウヨッホ鉄道は
約100年も前から開通している。
羽越本線よりも早期に開通しているのにはびっくり!!
そうそう、この辺りになったら決して興奮して走っては
いけません!ぶっ倒れます。
酸欠!
私もなんどもグラッときてヨロヨロしました(爆)
さりげなく富士山頂上付近にいきなり居るのですから♪
気持ちと呼吸を押さえながら走りまくりましたが(笑)
※列車は駅に到着すると
縦列駐車のようになる。
標高3454mの駅のある屋内展望台から
外に出られる屋外展望台へは、エレベーターで100mほど上がる。
スイス初の世界自然遺産アレッチ氷河。
アルプス最大の氷河でその全長は24km。
2001年にアイガーやユングフラウなどの山々とともに
「ユングフラウ・アレッチ・ビーチホルン」地区として
世界自然遺産に登録されている。
4000メーター級の
山々が連なる絶景。
もう言葉はいらない。
あぁ〜すべてが思い出♪
この紀行文はすべてフィクションであり実在の人物・実在の話しとは異なります。
「セリカのヨーロッパ探検紀行」その10 終わり
羽越のセリカ
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