「 羽越のセリカ ヨーロッパ探検紀行 」      〜  9  〜





            昨夜も飲んでそのまんま寝てしまったらしい(ーー;)
            窓を開けるとちょっと曇りがち・・・雷も鳴っている。
            不安がよぎる中、着替えを済ませ機材のチェックをする。
            まだ薄暗いので三脚も必要な状況だ。
            駅までは歩いて15分。
            1番列車の出発時間が迫る。
            少し急がねば・・・






                               
                               駅に着くと昨日見た旧型車輌が出発を待っていた。






                      


         まもなくすると入換用機関車が客車の転線を始めた。

                       雨は降らないものの天候は悪い。
                       遠くに雷が鳴り響いている。


                              朝のバタバタした時間も過ぎ少しまったりしていると
                              遠くに聞いたこともない音が 「ガラ〜ンガラ〜ン」 と鳴り響く。
                              耳を疑りながら、何だろう?
                              ・・・ガラ〜ンガラ〜ン
                              んん〜?
 

                      ああああ!物陰が動く!!なんだ?
                      あっ!跨線橋をカウベルを響かせ歩く牛の大行列が見えた。
           
                      ガラ〜ンガラ〜ン・・・    瞑想・・・    うぅ〜ん
                      どこまでも心が澄み渡っていく♪

          心の休息に満足し昨日駅の先に見えた車庫?電留線?に向かった。
          歩いている途中にもオープンデッキを備えた車両などワクワクするばかり!
          しかし怪しい車両がいるいる!



                                  さてここからが本当のミステリーゾーン。
                           駅から歩くこと7〜8分。
                           単軸木造貨車や、3軸の怪しい電車や黄色い郵便車など
                           想像をはるかに超えた車輌がゴロゴロと・・・
                           全く興味が無かったヨーロパの車両達だが瞬間瞬間に好きになっていく。

                                    


  ↑ 上の車輌は中央にも車輪が備わっている!


   ← 怪しい車輌たちが・・・


     ↓ タンクの端に出っ張る板のようなモノは何?

           



           木造らしき貨車も! 




                 EuroCity と記されているが・・・
                何年頃まで活躍していたのだろう?
                     ↓ 今回一番怪しい車輌。
             



    パンタが両端に2基づつ装備されるが、どのように使用していたのか?
    パンタを上げた姿を見てみたい!
    3軸ボギー台車にもびっくり!

            いたずら書きされていなければかなり
            綺麗な状態!
            下に写る怪しい台車は?!
              




  ← これは黄色い車輌なので郵便車かな?







             ↓  何かの広告車輌か?標準塗装なのか?
              





    右上の車輌はこの車輌らをラッピングした感じ。
   最後部につながる荷物車みたいなのが気になる。↓



足を止めず歩きながら片っ端から撮して行くが
もういくら時間があっても足りない!
あ〜もう7時をまわってしまった。
ホテルに戻る時間が迫る。
朝食をキャンセルすれば40分位の時間が浮くが・・・
ななどと頭を過ぎったが、急いででホテルに戻る事にした。







               ホテルに戻ると急いで荷物をまとめ食堂に向かった。
               人気の少なくなった食堂でコーヒーとパンをくわえ食事をしていると、「良い写真は撮れましたか」と
               声を掛けてくれるようなグループもできていた♪
               「まぁ〜いつも通りです」と笑って答えた。


               今日は山岳鉄道を利用し、トップオブヨーロッパを目指す。 





    この紀行文はすべてフィクションであり実在の人物・実在の話しとは異なります。
    「セリカのヨーロッパ探検紀行」その9 終わり

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